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先日ご案内を載せた佐藤千香子さんと田中千絵さんの二人展を見てきました。 会場となったK-Houseは初めての場所です。 都営三田線の千石の駅から徒歩で8分、不忍通をひたすら歩き ちょっと横道に入ると住宅街にスタイリッシュな建物がありました。 金工の田中千絵さんはどんな方なのか存じ上げませんでしたが、 会場に入って驚きました。 鍋や薬缶、ナイフや箱など用途をもった作品なのですが、 形がユニークで洗練されていて、技術的にも優れた作品が かなりの数で展示されていたのです。 しかもご本人はほっそりとした少女のような雰囲気で、 ちょっと不思議系。 ギャラリートーク「千絵と千香子の隠し技」では この薬缶の作り方を解説してくださいました。 (ピントのあまい写真ですみません) 鍛金ですから蓋と持ち手以外は一枚の板からたたき出して作ってあります。 予想と違って、上から作っていくのだと言うのです。 いままでの経験上言葉で説明してもわかってもらえないということで、 製作過程を工程ごとに写真に撮って、 プリントした資料を用意してくださったのですが、 それをまたブログに載せるのはコピーの状態から難しいのです。 豆皿つくりのワークショップの時の写真でちょっとだけ説明すると こんなふうに底から作ると思っていたのですが、 田中さんの場合、底だと思っているところが蓋の方なのです。 これをどんどん叩いて絞っていって、好きな高さまで叩いたら こんどは底を作るためにすぼめていきます。 そうするととうぜん当てがねが入らなくなってくるので、 そうのときに上の部分を切り取って蓋の受けの部分を作って さかさまにして底を閉じていくのだそうです。 最後に銀ロウで完全に塞いで出来上がり! 注ぎ口も一体成形です。 ふつう薬缶は日本では底から作っていく人が多いらしいのですが、 田中さんは初めて教えてもらった先輩が上から作っていて、 面白そうだとおもってやってみたらできたので、 それ以来ずっと上から作っているのだそうです。 ::::: ヒナタノオトでおなじみの佐藤さんの作品ですが、 こんなにまとめて拝見するのは初めて。 佐藤さんは麻やシルクを植物染めをした上に、 顔料を使ってシルクスクリーンやステンシルの技法で模様をつける という作品の解説をしてくださいました。 後半では以前働いていらしたブルガリアの染色事情や、 ブルガリアン組みひもを画像を交えて紹介していただきました。 組みひもは元々は服の装飾に使われていたものでしたが、 最近は需要が減って、職人さんも一人だけになってしまったので、 佐藤さんが独自の新しい使い方を考えて作品に取り組んでいるところです。 佐藤さんが植物で染めた組みひも。 そして私がひとつだけ持っている、佐藤さんのブローチ。 夏向きの新作や田中さんとのコラボ作品もありました。 とても充実した展示でした。
by gongxifacai
| 2009-07-13 00:55
| 個展・展示会情報
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