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案内ハガキには「やっと麻ツアーの成果です」という津田さんの言葉が 書き添えられていました。 一足先に日帰りで見に来た青土さんから弾んだメールが届きました。 行ってきました!麻ツアーの成果抜群、圧巻でした。 メールを読んで思わず2人が握手をしているところを 想像してしまいました。 ::::: ::::: 津田さんに初めてお会いしたのは、2010年5月の青土さん主催の 中国麻布ツアーでした。 型染めの作家としてのお名前と作品は拝見していましたが、 このツアーをご一緒してその人柄にもすっかり魅了されてしまいました。 この時の糸を 織り上げた130羽の「特上麻」で、 そこに津田さんが型染めをされたのがこちらの帯です。 この他に大麻の特上布もあって驚きました。 大麻布と聞かなければきっと苧麻だと思ってしまったでしょう。 大麻布ではほかに2本取りでざっくり織った布に、 藍の濃淡で染められた帯もとても味があって惹かれました。 ::::: ::::: ラオスで布作りをしている谷さんも、津田さんのために 特別な帯地を用意しています。 ラオスでは織る人が自宅で蚕も育てているので、 できたて繭から糸を引いています。 繭ができるくらいの時間をかけて糸にしていくので、 とても力強い糸になるそうです。 野蚕ではなく家蚕なのですが、日本の蚕ほど改良が進んでいないので 見た目も野性味があって美しいベージュの糸でした。 さらにおどろくようなスペシャルピーニャの帯も見せていただきました。 ピーニャのことは2009年の素材展でレクチャーがあり、 こちらにまとめてあります。 そこにこのよいうなこと↓が書いてありますが 100枚の葉が一単位でそれを1pangpang(1ポンポン)とこれはあくまでも普通のピーニャのお話。 (これでも充分に美しいのですが) 今回の帯はその中でも特別な25%としか取れない Second Fiberだけで織られた、 まさにスペシャルピーニャの帯でした。 そもそもピーニャで帯なんてだれが考えたのでしょうか! 布の段階で八木さんに見せたら 「大丈夫、仕立てられます」とお墨付きを得て墨染をされたそうですが、 芯を入れて仕立てられた姿も拝見したいものです。 こちらはもう行き先が決まっているそうで、 どんな方がどのような着物に合わせられるのかも含めて、 残念ながら拝見する機会はなさそうです。 ::::: ::::: こうして美しい布たちがぞくぞく津田さんの元に集まってきます。 ご自身でも3年に一度はミャンマーまで蓮糸の布を求めて 出かけられています。 津田さんは「布の力に助けられています」っていつもおっしゃいますが、 そういう特別な美しい布が、津田さんの手を経てさらに美しく個性を増して 着物好きな方の元へ手渡されていくのです。 力のある美しい布を前にして「私が染めなくても」と 思っていた時期もあったそうですが、 今は、作品にして使う方に届けるということが、 こういう布が生き残ること、そういう使命のようなものを感じると 津田さんからお聞きしたことがあります。 美しい帯は大切にされて、 きっと次の世代へと受け継がれていくことでしょう。
by gongxifacai
| 2011-12-12 22:31
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