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なんだか気づいてみればここ数年、布のバッグばかり買っています。 革のバッグを最後に買ったのはいつだったか、思い出せないくらい。 そしてとうとう自分で絞った布でバッグを知り合いに作ってもらいました。 形は例の吉岡バッグを参考にしました。 と言うのも、数年前京都の「よしおか」さんで藍染め紬のこの形のバッグを手にとって、 絞り仲間のMさんと「いいわぇ」とため息をついていたら、 「よしおか」のお店を守っているたおやかな女の方が笑いながら 「ご自分で染めて作ればよろしいのに」とおっしゃるではありませんか!!! その年Mさんは自宅で「発酵建て藍」に挑戦していて、いい具合に育っていると そんな話をその時「よしおか」でしていたのでした。 とは言え無地の藍染めでバッグを作るとしたら、よほど「いい感じの布」を用意しなければ面白くありません。「よしおか」のそのバッグはすばらしい紬だったのです。 いろいろと探しましたが、なかなか思うような布にめぐり合わず、そのまま月日は過ぎていったのでした。 ある時Manbowから「ヨットのオーナー夫妻にプレゼントしたいから、半纏を2枚作ってくれ」と頼まれました。 一枚は作品展用に作ったタペストリーを転用しましたが、もう一枚はどうしよう? そうだ!藍染め工房のS氏が得意とする 「独特の板締め」を教えてもらおう。 その時染めたのがこの布です。→ 60cm幅で6mは必要です。 それで全体を見るために庭に広げて 2階の物干し場から撮りました。 半纏にしたら「かっこいい」と好評でしたが、 その写真は撮っていませんでした。 もうお嫁に行ってしまったので、残念ながらご紹介できません。 同じ技法で絞った布で作ったのが最初の画像のバッグです。 その工程をごくごく簡単に紹介すると、こんな風↓(半纏とバッグの絞りとは別の模様です) 布をたたんで、板で挟んでクランプで締め付けて防染します。 たたみ方に第一の秘訣があります。 ここではきちんとたたんでいますが、布をあちこち引っ張って、不規則にたたむとおもしろい模様になります。 板の大きさによってはクランプを10個くらい付けるので、かなり重くなります。 板も大きいし、布も水分を含んでずっしり。かなりの重労働です。翌日は必ず筋肉痛になりますね。(本当は翌々日かな?) 染めたら空気酸化させます。 布を何枚にもたたんでいるので、一枚一枚めくって万遍なく空気に触れるようにしないと ムラムラになってしまいます。 S氏の工房には電動コンプレッサーがあるのでこの工程はとっても楽チン。 いいなぁと思って東急ハンズに見に行ったら10万円以上もするので断念しました。 (今となっては一瞬でも買おうとした自分が信じられません!) 一番濃くしたい色まで何度も染め重ねて、それから板をはずして、また別の板を使って防染をして、染めます。 このとき←この白い部分を全部染めてしまわないで、三分の二くらいにしてぼかすと不思議な模様が誕生します。 (画像では白の部分に緑がかった黄色いシミのようなものがありますが、これは藍のアクで、洗えばきれいに落ちます) そのぼかしのバランスと位地が模様の決め手のようなのですが、4~5回くらいでは把握できません。 たたんだ模様の三次元的展開を頭の中で想像できないとムリ、かな。そういうわけでこの絞りをするたびにS氏のご指導を受けています。
by gongxifacai
| 2005-08-26 01:43
| 作ったもの
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Comments(4)
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hokui44do05 at 2005-08-26 10:49
板染めってこんなふうにやるんですか。
藍甕から出したり入れたり十回も。なんて重労働なの。 筋肉痛もさることながら、腰にきそうな作業? 模様もダイナミックで素敵。 半纏もよかっただろうな。 バッグももちろんすごくよいです。 奥の深ーい染めの世界ですね。
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gongxifacai at 2005-08-26 14:33
S氏は板締め専門なんですけど、それも独特の方法ですね。
藍甕への出し入れは10回ではなくて、20回以上になります。 6m染めた時は、午前11時に始めて、午後7時過ぎても終わらず、 S氏お手製の夕飯をご馳走になりました。 この染めをやる時には、「今日はやるぞ!」という覚悟がいりますね。 半纏は自分用にも作ったので、そのうちご披露させていただきます。 ただし↑の模様ほど良いできではありません。
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nabiオンマ
at 2005-08-27 23:29
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複雑な模様ですねぇ。でもって、色が美しい!
私は革鞄派なんですが、こうやって見ると布カバンも素敵ですねぇ。。。
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gongxifacai at 2005-08-30 16:32
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