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さて、今回の「麻展」ははいつにもましてきらびやかな布たちで 頭と目をクラクラさせられました。 でも私にとってもっと大事なことは「大麻か苧麻か」でした。 だって、啓さんたら「近世麻布研究所」に依頼して、 繊維検査をしてもらったと聞きましたから。 どれだけ時間とお金をかけたのか! 布のことをあまり知らなかったころは 「大麻と苧麻って見分けるの簡単じゃん」って思っていました。 しかし、しかし「布の教室」で吉田さんのお宝布を これでもか、これでもかと手にして目にした後、 余計に訳が分からなくなるという迷路にはまってしまったのでした。 そもそもあの「布の教室」は「どんな布でも見分けがつくようになる」と 大言壮語して生徒を集めていたのに、 行ったら「そんな簡単に分かってたまるか!」と笑われましたっけ。 なので啓さんが「これ白高宮だと思うのよ」とおっしゃったときには おお!とため息をつきながらそっと触れてみました。 高宮布についてはこちらで熱く語っています⇨江戸の粋・高宮布 さらに白高宮については続きも⇨高宮布の新たな解釈 ああ、このころの自分を褒めてあげたい:笑 私が端切れにそっと手を伸ばしたら、啓さんがすかさず 「手元に置いて感触を確かめるのにそれくらいでも持ってていいんじゃない」と。 こんなに柔らかいんですよ、と触らせてあげたい。 薄くて柔らかいのに密度はこんなにびっしりです。 そしてこちらの布。 同じような布を何枚か持っています。 弘法さんや天神さんやもりたさんで買ったものです。 深く考えもせず、なんとなく苧麻だと思っていました。 啓さんのところでもまったく見分けがつかない布が、 繊維検査の結果、 あるものは「苧麻」であるものは「大麻」と特定されました。 左右両方の手で一度に触っても、悲しいかな違いが分かりません。 今回は経緯ともに「大麻」と確定したものを一枚購入しました。 丸に揚羽蝶の家紋もついています⇐なんとなく嬉しい♫ そして接写したら績み目が写っていました! 最後の一枚は経緯ともに苧麻です。 なぜこれを選んだかというと白場が絞りで防染されているからです。 防染のための糊が発達する以前は、白場をつくるために絞っていたのです。 全体はこんな布です。 啓さんの元へ20年かかって集まった布たち。 麻の事を知れば知るほど、ひとくちに「江戸時代の麻の刺繍裂」として手放すことが出来なくなって手元に留めていたものです。 それぞれ新しい場所を得て旅だっていったのでしょうか。 ふたたび一堂に会することはない布を見ることができて幸せです。 どうしてそんなに麻がすきなのか、 その答えの一つがここに書かれています。
by gongxifacai
| 2017-05-26 11:14
| 布 あれこれ
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