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22日に江之浦測候所で「冬至光遥拝の会」がありました。 江之浦測候所ってなに?という質問にはとても答えられないので、 先にこちらの紹介サイトをご覧ください。 ⇨江之浦測候所ってこんなところだった ここが「測候所」と名付けられたのは 悠久の昔、古代人が意識を持ってまずした事は、天空のうちにある自身の場を確認する作業であった。そしてそれがアートの起源でもあった。 新たなる命が再生される冬至、重要な折り返し点の夏至、通過点である春分と秋分。天空を測候する事にもう一度立ち戻ってみる、そこにこそかすかな未来へと通ずる糸口が開いているように私は思う。という考えからのようです。 とりわけ「冬至は一年の終点でありまた起点である」という杉本氏の考えで、 今回はこの特別な日に相模湾から昇る冬至光を遥拝しようという試みでした。 早朝6時10分に根府川駅(真鶴の一つ小田原よりの無人駅)から 送迎バスで測候所へ向かいます。 この道はサドルバックへ続く道なのでよく知っています。 夜明け前なので見えませんが左側に座ると相模湾が一望できます。 バスで10分ほどでしょうか、測候所に到着しました。 こちらが根津美術館から移築されたという明月門のようです。 門を右手に見て進むと「待合棟」があり、こちらで受付をして、 遥拝の流れなどの説明を受けました。 22日の日の出時刻は6時49分です。 日の出は冬至光遥拝隧道入口の「円形石舞台」か 「光学硝子舞台」から見ることができます。 こちらは「光学硝子舞台」に対面した古代ローマ円型劇場写し観客席です。 冬至光遥拝隧道と光学硝子舞台です。 相模湾を背景にした「日の出劇」を待つ観客たち… うっすらと明るくなってきましたが、水平線には厚い雲が… オレンジ色の光が垣間見られますが、「雲よ切れて!」という願いも空しく 残念ながらこのまま日は昇ってしまいました。 冬至の光を2班に分かれて1分ずつ鑑賞できるはずでしたが、 空振りに終わった隧道の入り口です。 ここから70m光が貫いて、こちらの出口の正面に対面して置かれた巨石を 照らし出すことになっていたのです。 楽しみにしていた隧道を貫く光は見ることが叶いませんでしたが、 でもなぜかそれほどがっかりもせず、というのが正直な気持ちでした。 この空間で朝を迎えられただけで充分に満足しました。 ふだんの見学ではこの時間設定はありませんから、 やはり得難い体験に違いはありませんし、 毎朝自宅の窓から日の出を見ていますが、 晴れていても太陽が水平線に上がってくるのを必ず見られるわけではない ことは十分に承知していましたので。 明るくなって見た光学硝子舞台。 檜の「懸造り:かけづくり」(清水寺の舞台と同じ)の上に 光学硝子が敷き詰められています。 今後この舞台でさまざまなプログラムが組まれることになるようです。 遥拝隧道の上は歩いていけるのですが、海に落ちそうな光景に足がすくみます。 ところが案外低い所にあって、これを見た後ならずっと先まで行けますね。 もちろん夏至の光を受ける建物もあります。 こちらがその「夏至光遥拝100メートルギャラリー」です。 海抜100メートル地点に立つ100メートルのギャラリー。 片側は大谷石の自然剥離肌に覆われ、 もう片側は柱の支え無しに硝子板が37枚自立しているこの空間は 夏至の朝、海から昇る太陽光が数分間にわたって駆け抜けるように 設計されているそうです! ここが単なる回廊ではなくてギャラリーと呼ばれるのは、 大谷石の壁に杉本氏の作品『海景』シリーズの7点が展示されているからです。 大判カメラですべて水平線が中央にくるように(空か海を大きめに取って余計な意味を付加させないよう)撮影された白黒写真のシリーズは、同じ構図を延々と繰り返し制作することにより、個別の海という同一性を奪われるという解説がネットにありましたが、 展示されている7枚の写真は場所と撮影時期のクレジットを見ても 狙い通りどこかの同じ海の写真に見えました。 こちらは夏至光遥拝ギャラリーの外側ですが、 写真を撮りながら「まるで遺跡みたいねぇ」と話していると、 偶然通りかかった女性スタッフが、その言葉に反応して、 「そうなんです」と嬉しそうに向き直って、 「ここはいつか遺跡になることを目指しています」というので驚きました。 とは言え、残念ながらその結果を私たちは見ることができませんが。 スタッフの女性は夢見るように 「その時はもう東京はなくなっているかもしれませんが、 かつてあった首都の方角をあの亀石が示しています」と続けました。 受付でいただいた資料を帰宅後に読んだら 亀は東北の方角に向き泳いでいるように据えられた。東北は鬼門の方角にあたり、その先に首都圏がある。文明が滅びた後、亀の頭が見据える先には、古に栄えた都があった方角を指し示している。と書かれていました。 長くなりましたので続きはまた。
by gongxifacai
| 2017-12-25 01:16
| 真鶴あたり
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Comments(2)
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team-osubachi2 at 2017-12-25 21:48
その時間のころ、私も机のある和室からベランダの向こうに日の出を拝んでいました。
地平線(?)が日の出そのものは竹に隠れて見えませんでしたが、ああ、冬至だなあと思う朝日で満足しました。 遥拝隧道・・・実はひと様の写真を見て私も足すくみそうに思っていたので、布茶さんのこのお写真を見たら安心して行けると思いました。ありがとうございます。笑
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gongxifacai at 2017-12-26 23:57
初めての測候所で隧道を貫く光を見てしまったら、
なんだか願いが叶ってしまって後はもう楽しみがなくなってしまう様で、 へそ曲がりの私は却ってほっとしました。 隧道の種明かしはしない方がいいかなとも思いましたが、 けっこうネットに出ている写真なので載せてみました。 でもいざ隧道の上に立つと足の裏がチリチリしますよ。 ぜひその感覚を楽しみにいらして下さい。
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