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今日はティモールテキスタイル・岡崎さんの話を聞きに 自由が丘の岩立フォークテキスタイルミュージーアムへ。 そのことは長くなりますので、 明日にでもゆっくりまとめたいと思います。 岩立さんの掲示板には染織関係の展示の案内がたくさん貼られているので、 毎回それを見るのが楽しみなのですが、 そこで思いがけないショップカードを見つけました。 閉店したと聞いていた印花布の「わたなべ」の案内でした。 時間もあったのでさっそく行ってみました。 お菓子のホームラン王・ナボナの亀屋万年堂の先を5分くらい真っ直ぐ行くと、 通りからちょっと入ったところに「藍」の文字を発見! 1軒屋の古いお宅です。 店内はこんな感じです。 おお、布もたくさんありますね。 と言っても私が知っているのは上海の「中国藍印花布館」だけで 自由が丘の「わたなべ」には今回初めて伺いました。 ***** ***** 1990年の8月末に中国・雲南旅行の後で帰国のため上海に立ち寄りました。 1か月ほどのハードな旅だったので最後はのんびりゆっくりしようと、 当時のお気に入りだった「東湖賓館」に泊まりました。 フランス租界にあるそのホテルの近所を散策していて見つけたのが、 「中国藍印花布館」という看板でした。 導かれるように小道に入っていくとこじんまりとした洋館があって、 芝生の庭に沢山の印花布が干してありました。 聞けば9月の開館に向けてその準備中とのこと。 名前は「中国藍印花布館」ですが主宰しているのは 久保(渡辺)まささんという日本人の方でした。 それから何度「中国藍印花布館」に通ってどれだけの印花布を買ったことか! 上海で買って北京に送り服を作ってもらい、 日本で販売していた時期があったのです。 友人と3人でお小遣い稼ぎほどの利益でしたが、 そのお金で中国に遊びに行くのが楽しみで数年続けていました。 久保まささんは1921年生まれということでしたから、 ’90年にお会いした時はすでに69歳だったのですね。 中国でも作られなくなっていた古い印花布の柄を復刻されたりと、 そのお仕事は素晴らしいものでした。 たしかB4判くらいの見本帳があって、毎回それを見るのが楽しみでした。 2階が展示室になっていて、そこのカーテンが苧麻の白地に藍の印花布でした。 「夏布:シャアブウ」という言葉を始めて聞いたのもこの時でした。 当時ですらもうこの布は手に入らないと言われていたのです。 芥川龍之介が愛用していたという浴衣の写真は上海にも展示されていました。 こちらの板締めの「百子図」の壁掛けは、珠ちゃんが買っていましたっけ。 いま自由が丘の「わたなべ」をなさっているのは、久保まささんの姪の方です。 ずっと自由が丘のお店を手伝っていたそうです。 まささんが2011年に亡くなられてから一度お店を閉めて、 4年後に再開されて3年経ったところとか。 お庭には3つのポリ容器があって、徳島の藍を建てていらして 時々ワークショップをしたり商品用のストールを染めたりされているそうです。 庭に干してあった藍染め布を見て、フランス租界の印花布館を思い出しました。 布を見せてもらっていたら、なんと夏布を発見! これは昔つくったもので、売り切れご免!というし、 昔買えなかったという思いもあったので2mほど切っていただきました。 帰宅してから30倍拡大鏡で覗いたらちゃんと「績み目」も確認できました。 こちらの印花布は大豆と石膏を混ぜた糊を使っているのですが、 それが落ちきれてないのも見えました。 それもあってかなり硬いので煮洗いしてみようかな。 それから砧打ちなんかしたらどうだろう… まぁこのままパリットした状態でふわっと羽織ったら、 それもステキなんだけど。 「わたなべ」は催事に出店なども多いので、最新情報は FB⇨【 藍印花布わたなべ】でご確認ください。 *写真はクリックすると拡大します。
by gongxifacai
| 2018-02-03 23:56
| 染め いろいろ
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