![]() by gongxifacai こちらもよろしく!
最新の記事
カテゴリ
布 あれこれ 染め いろいろ お茶 さまざま お気に入り 旅のアルバム 個展・展示会情報 来た・見た・買った ワークショップ イベント 2010:麻ツアー 2012素材展Ⅳ・十日町 2014:イタリア布ツアー 2015ミャンマー蓮布の旅 田中昭夫 ビーズ編み 作ったもの 布の教室 真鶴あたり 猫たち 金継ぎ教室 珠ちゃん 工房からの風 績むの世界 ミドリノベイション 美しい世界の手仕事 季節のご挨拶 タコだけどヒツジ展 見つけたもの 老化現象 日傘展2008 日傘展2007 以前の記事
最新のコメント
タグ
口福(250)
布(214) 眼福(136) 京都・奈良(126) ワークショップ(88) 台湾(88) 本(85) らふと(65) 蛸の枕(54) 庭仕事の楽しみ(45) 青土(44) ご近所(41) 部活(41) 編み物(41) ポジャギ(40) 竹の家(38) 藍染め(37) お茶(36) 啓さん(31) 絞り(28) 検索
記事ランキング
|
思いがけない贈り物をいただきました。 箱を開けるとなんと日本紫の根が現れたのです! ![]() まだ掘り出して間もないのでしょうか、完全には乾いていません。 添えられたお手紙には さて、今日、竹田から紫根が届きました。少しですが、楽しんでいただければと思い送らせていただきました。色素は生のままの方がよく出るようですが、もし時間がなければこのまま広げて乾燥させて、保存しておいてもかまいません。梅雨前までに染めたほうがいいようです。(中略)とありました。 風通しのよい日陰に広げて乾かしました。 さて、貴重な紫根で染めるのですから一人では心細く思い、 のりかさんにお声をかけました。 媒染には椿灰の灰汁がいいとお聞きしましたが、 のりかさんお手製の山茶花灰をいただくことができました。 ![]() 灰200gに2リットルの熱湯を注いで2日ほど置き、その上澄みを取ります(一番灰汁) ![]() さらに2リットルの熱湯を加えて、2日ほど置き2番灰汁までとりました。 準備万端!さあ、始めましょう♪ よく見ると紫根ははやり紫色ですね:笑 ![]() 表面は乾いていますが、中はまだ水分があります。この時点で486gありました。 乾いているのでぬるま湯に漬けて、汚れや泥を落とします。 あまり強く洗うと色素が流れてしまうので、軽く振り洗いします。 それから細かく刻みます。刻むと中は白でした。 ![]() もうこの時点で手が染まってしまいました。 ![]() 刻んだ根を袋に入れて40度のお湯にいれ揉みだします。 手前が私の木綿袋、奥がのりかさんの麻袋です。 ![]() それを受ける臼のようなものがないので、 潰れた色素が流出してはそれももったいないと思ってしませんでした。 染め液の色は意外なことに小豆色のようなどんよりとしたものでした。 最初に染めたのは、のりかさんが先媒染してきた布です。 布を山茶花の灰汁に浸しては乾かし、翌日にまた浸して乾かしと 3日かけて3回媒染したそうです。(布は韓国のシルクオーガンジーです) その布を揉みだした染め液にいれると、こんな色に。 ![]() ![]() **** **** **** 紫根はまだまだ色素があるので、もう一度40度のお湯の中で揉みだします。 1回目の倍くらいの時間をかけて揉みだすと、 かなりの色が出ました(こちらを2番絞りと命名) その液に媒染をしていない布(同じ種類の布)を入れて染めます。 「先媒染・一番絞り」(左)と「無媒染・二番絞り」(右)の色はこんなに違います。 ![]() この後、「無媒染・二番絞り」を山茶花の灰汁で媒染します。 ![]() ![]() そういえば、参考にした本にこんな一節がありました。 この紫根を用いた紫染めで印象的なのは、染浴と媒染浴のときに生じる色の変化である。アルカリの媒染浴槽に浸すと、紫が青味を帯び、これを染浴槽に入れると、また赤味をおびた紫に戻る。この色の移り変わりを利用して、布や糸の最終的な色調を決める。すべての染め工程をアルカリの媒染浴で終える場合は、紫は青味がかった光沢のものになる(江戸紫)。染浴で工程を終えると紫は赤味のかったものになる(京紫)いわゆる赤紫(葡萄色)にしたい場合は染浴槽に酢を入れて酸性にする。 つづく
by gongxifacai
| 2009-03-17 20:56
| 染め いろいろ
|
Comments(2)
紫紺染めをする機会をいただいて、夢のようでした。「紫の君」さま、ありがとうございます。年末から椿のことをずっと思っていて、そこには必ず紫紺が登場するのですが、まさかこんなに早く紫染めをすることになるとは!。椿灰は手持ちがなかったのですが、ちょうど山茶花の枝を山程、秦野のみさちゃんからもらって灰をつくっていたのも、縁ですね。紫のゆかり、ってすごいね、と(第三者には意味不明ですが)感動しています。
いただいた種も発芽して、紫紺が増えるといいですね。あの白いお花も見たいです。 keikoさんありがとう。ケミカル報告もよろしく、
のりかさん、ちゃんと染まってよかったですね。
「紫のゆかり」…ほんとうに感謝です。 好奇心旺盛なのりかさんのおかげで「ケミカル」も体験できました。 色がどれくらい残ってくれるのか、気になりますが。 将来的にはIIDで自前の紫染めができるといいですね。
|
ファン申請 |
||
外部サイトRSS追加 |
||