![]() by gongxifacai こちらもよろしく!
最新の記事
カテゴリ
布 あれこれ 染め いろいろ お茶 さまざま お気に入り 旅のアルバム 個展・展示会情報 来た・見た・買った ワークショップ イベント 2010:麻ツアー 2012素材展Ⅳ・十日町 2014:イタリア布ツアー 2015ミャンマー蓮布の旅 田中昭夫 ビーズ編み 作ったもの 布の教室 真鶴あたり 猫たち 金継ぎ教室 珠ちゃん 工房からの風 績むの世界 ミドリノベイション 美しい世界の手仕事 季節のご挨拶 タコだけどヒツジ展 見つけたもの 老化現象 日傘展2008 日傘展2007 以前の記事
最新のコメント
タグ
口福(250)
布(214) 眼福(136) 京都・奈良(126) ワークショップ(88) 台湾(88) 本(85) らふと(65) 蛸の枕(54) 庭仕事の楽しみ(45) 青土(44) ご近所(41) 部活(41) 編み物(41) ポジャギ(40) 竹の家(38) 藍染め(37) お茶(36) 啓さん(31) 絞り(28) 検索
記事ランキング
|
先週の水曜日(7月27日)から神楽坂のロンダジルさんで 金継ぎのワークショップが始まりました。 ![]() 3月の大地震の時に、ロンダジルさんの2階のストックルームの器が たくさん割れてしまったそうです。 大切な作家さんたちの器なので、なんとか甦らせることはできないかと、 金継ぎを思いついたそうです。 たぶん、同じような器を抱えている人が他にもいるのでは、ということで ワークショップを計画して下さったのでした。 講師は木工作家の渡邊浩幸さん。もともとは大学で漆芸を専攻され、 その後、大学院で木工を学ばれたということで、 漆の専門家でいらっしゃいます。 前から習いたかった金継ぎですが、先生によって方法はさまざま。 できれば漆でと思っていたら、漆の専門の方に教えていただけることになり、 なにより職場から歩いて行けて、時間も6時からと願ったり叶ったり。 毎週一度、5回連続というテンポも私に合っています。 生徒は4人です。こじんまりとしていい感じ。 ![]() こちらは渡邊さんが用意してくださった道具箱。 ![]() 中に必要な道具一式が入っています。昼間のクラスの方と共用です。 ![]() それぞれが直したい器を持参して、先生に診ていただきます。 素材や状態によって直し方もさまざまです。 私のお皿はなんと4ヶ所も欠けがあります:恥 ![]() ![]() とても使い勝手のよい織部のお皿なので、このまま使っていました。 欠けが大きいので、まずその部分を埋めていきます。 上新粉と水を混ぜて火にかけ糊を作り、砥の粉と麻布の屑(こくそ)を少々、 そこに生漆を混ぜてパテを作ります。 ![]() これを欠けた部分に盛ります。 (もう一つ、飴釉の小鉢も直しました) ![]() 漆が固まると痩せるので、多めに盛っています。 余分な部分は固まってから削ります。 これほど欠けていなければ錆漆(さびうるし:砥の粉と生漆を混ぜたもの)で埋めます。 磁器の場合は接着しやすいように生漆(きうるし)を塗ります。 1回目はここまで。器はロンダジルさんで乾かしてもらいます。 漆は湿度がないと固まらないのですが、今回は砥の粉や糊を作るときに 水を混ぜたので、その水分で固まるんだそうです。 漆だけを使った場合は、保湿のために「室:むろ」に入れます。 ::::: *金継ぎ教室・2回目:8月3日 ![]() 前回、補修した部分が固まりました。 「乾いたら痩せます」と言われていましたが、残念ながら盛りが足りなかったようで、 ちょっと凹んでいます。ここはまた盛りなおしですが、こんどは錆漆でよいそうです。 ![]() 器のラインに沿って余分なものを削ります。先生のお手本です。 ![]() これは思ったよりもたいへん。 硬いし、削りすぎたら嫌だなと思うとなかなか削れません。 削り終わったら紙やすりでなめらかにします。 2000番というとても細かいものを使いました。 作業に集中しているので写真はほとんどありません。 前回、錆漆で補修した人(ちょっとだけ欠けた器)は、生漆を塗って室に入れます。 先生手づくりの簡易「室」。ダンボールの上の方に棒が2本貫通しています。 ![]() 内部を見るとその棒に濡らした布が掛けてありました。 ![]() 昼間のクラスの方の修理した器が入っていました。 ![]() 錆漆を塗ったらこれで一応は完成で、器としては使えるようになります。 後は見た目を考えて、金や銀を蒔いたり(時価:笑) ベンガラを混ぜた漆で赤や黒に仕上げることもできます。 早い人は次回、金を蒔くのかな。 私はまだまだそこまで行きません。でもあの織部の皿には金を蒔く予定です。 ロンダジルの平盛さんが「金を蒔いたら、格が上がりますね」って:笑 *いま手元にテキストがないので、一部固有名詞が思い出せません。 見つかったら確認して、間違いは訂正します。 とりあえず流れはこんなふう、という自分用の覚え書きです。
by gongxifacai
| 2011-08-04 23:41
| 金継ぎ教室
|
Comments(4)
![]()
金継ぎは前から気になっていました。
沖縄の陶器は特に割れやすく、気にいたものから欠けてしまいます(泣 そもそも高価なものではないので金や銀は似合わないかもしれませんが、漆仕上げでの補修は向いている様な気がします。 いつかできるかもしれないと、諦めずにしまっておきます(笑 蛇足ですが、写真は講師の先生の手ですよね? 細かい力仕事をしてきた手は素敵ですね。見惚れました(笑
ぜひ、諦めずに仕舞っておいて下さい。
私は地震の時に割れてしまった器を、ショックの余り よく考えずに捨ててしまいました。 あの時は、なんだかそういうものを身近において置くのが とても嫌で、早く片付けたい気持ちでしたので。 はいそうです、先生の手です。 渡邊さんはとってもおしゃれで、(さりげないおしゃれです) あたりの柔らかい楽しい方です。 木工教室などもされていて、フットワークも軽いみたい。
先日東京からの荷物に買ったお皿を入れてこちらへ送りました。
着いたら割れていたの。 荷造りは万全だったはずと、ダメ元で宅配業者に報告したら 補償はして貰えたのですが・・・。 せっっかく気に入って買ったお皿捨てられませんでした。 かけらごとそのまんまとってあります。 漆を使うとなると白っぽいものの補修は難しいかしら?
コリンゴさん
割れたところが分からないように修理するもは無理でしょうが、 金継ぎってそれを逆手にとる技法なので、 継いだところが景色になるように修理するわけで…。 そういう修理をお望みなら、可能です。 まったく分からないように補修するなら、 瞬間接着剤がありますよ:笑
|
ファン申請 |
||
外部サイトRSS追加 |
||