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カンタを見ると時々思い出すのですが、もう一度読んでみようと思いつつ なんとなくそのままになっていた本。 バニャン・ツリの木陰で休んだ熱暑のひととき。祭りの日に友人と遊び、柔かな陽がさす池で沐浴した日々……。ベンガル地方の風や樹、可憐な花の香りと姿が今も記憶の中で息づく。名著『インド花綴り』の著者が美しい調べのごとくあなたの渇いた心を潤すインドの人と森の物語。書き下ろし、文庫オリジナル作品。 先日、jikonkaのマニス展でsindu*の山田さんにお会いした時、 このお話をしました。 もしかしたら山田さんならご存知かとおもって。 最後に読んだのが十年くらい前なのでうろ覚えなのですが、 著者の西岡さんがインドに留学していたころ(1973~78年) 下宿していた家(?)に、着古したサリーを回収にくる人がいたという。 回収されたサリーは、何枚か重ねて刺し子を施されて ふたたびその家に戻ってきて、掛布団などに使われるということでした。 残念ながら山田さんもこの本は読んだことがないそうで、 しかもその時、私は西岡さんの有名な「インド花綴り」と勘違いして 話していたので、なおさら「???」だったようです。 ::::: さっそく家に帰って本棚を見たら、どこにも本がありません。 どうやら去年の引っ越しの時に、 「5年以上読んでいない本は処分」の対象になってしまったもよう←うろ覚え 仕方がないので、某サイトで探すと新品はなくて 「出品者からお求めください」とのこと。 それが、なんと「1円」なんですよ。 涙がでました。 こんな素晴らしい本が「1円」だなんて。 まぁ、かくいう私も売ってしまったのですが:苦笑 もちろん買いました。実際には送料が+されて251円でした。 届いた本をみてまたまた驚き。新品同様でした。 ::::: まだ「ラリーキルト」に関するお話まではたどり着いていませんが、 ひとの記憶ってじつにいい加減。 いえ、「私の記憶」限定かもしれません。 著者の西岡さんはアナンダの西岡さんの弟さんなのですが、 私がそのことを知ったのはアナンダで植物染めの材料を買うようになって しばらくしてからです。 ところが「アナンダ」の名前こそは出てきませんが、 本の最初にそんなお話が書かれていました。 最初にこの本を読んだときはまだ「アナンダ」を知らなかったので ピンと来なかったのかもしれませんが、 こんな記述から始まっていたことはすっかり忘れていました。 (著者の西岡さんもインド自然素材の服・アナンダ工房を主宰しています) ::::: それにしても不思議に満ちた本です。 ここには私が見聞きしたインドとは全く違う世界が描かれています。 西岡さんが留学していたのは、あのタゴールの作った大学なのですが、 インドの片田舎で、穏やかで温かい人々との20年以上にわたる交流は まるでおとぎ話のようでもあり、 それでもやはりインド特有の問題もいろいろと起こるのですが、 西岡さんの受け入れ方というか感じ方が あまりに自然で、しかしよくよく考えると驚きなのです。 今、私の眼はよい状態ではありません。 お医者さんに 「本を読むときは十分な明るさの所で読んでください。 そしてくれぐれも下を向いて読まないように」と言われています。 それで日差しまぶしいくらい明るい電車の中で 本を持ち上げるようにして読んでいるのですが、 そんな状態では20分が限度です。 でもそれくらいがこのお話にはちょうどいいような気がします。 私は速読なほうで、本は斜めよみタイプです。 もちろん内容は理解しているのですが、 せっかちなせいか、早く先がしりたくて読んでいるうちに 身についてしまったようです。 あまりに早く読み切ってしまうと「余韻」を味わうということが 疎かになりがちと自覚しています。 自覚はしているのですが、こればっかりは直りません。 ですから今の状態は、この本を読むのにちょうどいいのかもしれません。 本の内容についてご紹介せず、周りのことばかりとなってしまいました。 この本には「中綴じカラー特集●インド花・樹物語(全14話)」という おまけまでついているんですよ。 ラリーキルトのお話が出てきたら、改めてご紹介します。
by gongxifacai
| 2013-10-31 23:26
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Comments(2)
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orientlibrary at 2013-11-01 14:34
好きな本です。以前はいつでも目につくところに置いていましたが、今は本棚の後ろのほうに。でも、読んでいるときの透明感、空気感みたいなものが、今も鮮明です。「インド花綴り」も好きですが、私にはこちらのほうが印象が強いです。
山田和さんの「インド ミニアチュール幻想」も好きな本です。こちらもインドの夕暮れや朝方の空気感を感じて、胸がつまるような感じ、ある種の陶酔感に浸ります。 いずれも、余韻を味わいながら少しずつ、そんな読み方が似合う本かもしれませんね。私もせっかちで速読で早く知りたくてさっと読んでしまうほう。もったいないことを、きっとたくさんしてるのでしょうね。 なんだか懐かしくて、一瞬にしていろんなことを思い出し、長々と書いてしまい、申し訳ありませんでした!!失礼いたしました。
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gongxifacai at 2013-11-02 00:50
お久しぶりです。
おお、この本のファンでしたか!嬉しい♪ 山田和さんの「インド ミニアチュール幻想」も読んでみたくなりました。 ときどき思い出しては繰り返し読める本というのは とても貴重な存在だということがわかりました。 こんどは手放さずにずっと傍に置いておこうとおもいます。 とても嬉しいコメントをありがとうございました。
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